美容医療に43万円払った40代が、AGA治療を調べてみた
僕は40代で、美容医療に42〜43万円払いました。
ヒゲ脱毛に12〜13万円、シミ取りに30万円ぐらい。同時やなくて、別々のタイミングで契約した2つの合計です。
その金額を出した人間として、次に気になったのがAGA(男性型脱毛症)の治療でした。
40代になると、同世代でやってる人がぽつぽつ出てきます。「あれ、いくらかかるんやろ」と思って調べました。
先に断っておきます。
ここだけ確認
調べる前に思ってたこと
正直に書きます。調べる前の僕の認識は、この程度でした。
ここだけ確認
3つとも「らしい」です。中身は何も知りませんでした。
美容医療に43万払った人間がこれです。同じくらいの理解で止まってる40代は、多いんちゃうかと思います。

まず、薬に2種類あることを知らんかった
調べていちばん驚いたのがここです。
AGAの薬として名前が出てくる「ミノキシジル」に、塗る薬と飲む薬がある。そしてこの2つは、日本での扱いがまったく違います。
塗る薬(外用)は、国内で承認されている
厚生労働省の資料によると、ミノキシジルの外用薬は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」の効能・効果で承認された一般用医薬品です。
一般用医薬品なので、薬局で買えるものです。
飲む薬(内服)は、国内で承認されていない
こっちが問題でした。
ミノキシジルの内服薬(錠剤)は、日本では承認されていません。
厚生労働省が「未承認医薬品等の健康被害情報」というページで、「未承認医薬品ミノキシジル2.5mg錠」という書き方をしています。
※これは「飲む薬が存在しない」という意味ではありません。国内で承認されていない、という事実の話です。

同じ名前やのに、塗るのと飲むので扱いが違う。ここ知りませんでした
厚労省に、実際の被害事例が載っていました
ここは、調べていていちばん手が止まったところです。
厚生労働省のサイトに、実際に起きた健康被害の事例が載っています。
ここだけ確認
50代男性です。このブログの読者と、同じ年代です。

他人事やないな、と思いました
個人輸入で薬を買うと、こういうことが起こり得る。それが国の資料に事例として載っている、ということです。
※これは特定の薬が危険という話ではありません。承認されていないものを、医師を通さずに入手して使うことのリスクの話です。
ついでに知った、個人輸入のルール
調べていて、もう1つ知らんかったことがありました。医薬品の個人輸入には、国が数量の制限を決めています。
厚生労働省の資料によると、ミノキシジルの外用剤については、含有量が5%を超えるもの(劇薬)は用法・用量からみて1か月分以内、5%以下は2か月分以内とされています。
※これは外用剤(塗る薬)の濃度についての話です。前の章で書いた内服の錠剤とは別の区分になります。
そして、数量の範囲内なら安全、という意味でもありません。制度上の上限の話であって、体に起きることの話やありません。
量が決まっている、ということ自体を知りませんでした。「個人で使うぶんなら自由に買える」と思ってる人は、たぶん僕だけやないはずです。
※制度の詳細や最新の運用は、厚生労働省の案内をご確認ください。
なんでこの事例を載せたか
AGAについて検索すると、検索結果の見出しは、費用とおすすめクリニックの話ばかりでした。
国が公表している、実際に人が入院した事例です。費用を比べる前に、こっちを知っておくほうが先やと思いました。

43万払った僕が、それでも引っかかったこと
ここからは、調べた事実やなくて僕の考えです。
美容医療に43万払ってるので、金額そのものには驚きません。ヒゲ脱毛もシミ取りも、それなりの額でした。
引っかかったのは、終わりがあるかどうかです。
ヒゲ脱毛とシミ取りには、終わりがあった
僕がやった2つは、回数が決まっていました。
| 回数 | 期間 | |
|---|---|---|
| ヒゲ脱毛 | 6回のコース+オプション | 6週間おきに通院中 |
| シミ取り | 14回ぐらい | 1年ちょっと |
払い終わったら終わり、という形です。※回数も期間も、施術の内容や個々の状態によって変わります。
AGAは、そこが違うように見えた
僕がいちばん知りたかったのは「いつまで続くのか」でした。
そしてそこは、調べても分かりませんでした。状態によって違う、という話にしかならない。
月々いくら、が何年も続く。これはヒゲ脱毛やシミ取りとは、お金の性質が違います。
僕が43万払えたのは、終わりが見えていたからです。「あと何回でこの支払いは終わる」が分かっていた。

総額いくら、やなくて、毎月いくらをいつまで。ここが別モンやと思いました
※続けるかどうか、いつまで続けるかは、医師が状態を見て判断することです。ここに書いたのは費用の性質についての僕の見方であって、治療の是非やありません。

調べて分かった「先に聞いておくこと」
僕がヒゲ脱毛のときに学んだことが、そのまま当てはまりました。
1. 総額やなくて「月々といつまで」を聞く
ヒゲ脱毛のときは「この金額に何が含まれていますか」を聞きました。AGAで同じことを聞くなら、質問が変わります。
ここだけ確認
終わりがあるものと、続くもの。同じ聞き方では、必要な情報が出てきません。
2. 途中でやめたらどうなるかを、先に聞く
調べていて何度も出てきた論点です。やめた場合にどうなるかは、始める前に聞いておくところやと思いました。
続く前提のものは、入るときより出るときのほうが難しい。これは物販でも同じです。
3. 薬をどこから入手するかを確認する
厚労省の事例は、ネット経由で入手した未承認の薬でした。
医師の診察を受けて処方されるのと、自分でネットで買うのは、まったく別のことです。ここは分けて考えるべきやと思います。
診療ガイドラインが公開されています
調べていて知ったことをもう1つ。
日本皮膚科学会が『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン』を出しています。最新版は2017年版です。
学会が診療の指針を公開している。これは、先に知っておいてよかったことでした。
※内容の解釈は医師の領分です。この記事では「そういうものが公開されている」という事実だけを書いています。
この記事を書くのに、何を見たか
情報の出どころを書いておきます。受けてもいない治療について書く以上、ここは隠さんほうがええと思いました。
ここだけ確認
逆に、見ていないもの
ほかのブログやまとめ記事の中身は読んでいません。検索結果の見出しは見ましたが、本文は開いていません。
理由は単純で、そこに書いてあることの出どころが分からないからです。
まとめ記事を読んでまとめ直すと、元がどこか分からんまま事実だけが増えていきます。物販でも同じで、又聞きの情報で仕入れを決めると、だいたい外します。
だから、書けることが少なくなった
公的な資料だけに絞ると、書けることは一気に減ります。費用の相場も、どこがいいかも書けません。
でも、書いたことは全部どこから来たか言えます。この記事はそういう作り方をしました。

この記事に書いていないこと
正直に書いておきます。
ここだけ確認
特に「おすすめクリニック◯選」は書きません。
理由は2つあります。1つは、比べていないから。実際に複数のクリニックを見たわけやないので、順位を付けられません。
もう1つは、医療の広告には制限があると知ったからです。調べていて、他と比べて優れていると示す広告に制限があることを知りました。詳しい線引きは僕には判断できませんが、避けておくのが筋やと思いました。
書けることを書いて、書けないことは「書けない」と書く。そのほうが読む人の役に立つと思ってます。
40代で、こういうことを調べておく意味
最後に。なんで受けてもいない治療をわざわざ調べたのかを書いておきます。
40代になって思うのは、こういう話が急に自分の番になるということです。
ヒゲ脱毛も、シミ取りも、若い頃は自分がやるとは思ってませんでした。気づいたら43万払ってました。
決めるときには、もう調べる時間がない
実際に「やろかな」と思ったときは、だいたい気持ちが動いてます。そうなってから調べると、背中を押してくれる情報ばかり探してしまう。
僕がヒゲ脱毛で失敗せんかったのは、行く前に調べる時間があったからやと思ってます。
まだ自分の番やないうちに、事実だけ知っておく。これは、やっといて損のない作業でした。
まとめ
- ミノキシジルには塗る薬と飲む薬があって、日本での扱いが違う。外用は承認済み、内服は国内未承認
- 厚労省に、未承認の内服薬で入院に至った50代男性の事例が載っている
- 日本皮膚科学会が診療ガイドライン(2017年版)を公開している
- 費用の性質が、ヒゲ脱毛やシミ取りとは違う。総額やなく「月々といつまで」
- 僕は受けていません。判断は医師に相談してください
43万払った人間としての結論は、「金額やなくて、終わりの見え方が違う」でした。
60点でええから、まず動く。でも、続くものは先に「いつまで」を聞く。
参考にした資料
・厚生労働省「未承認医薬品等の健康被害情報」
・厚生労働省 医薬品の承認に関する資料(ミノキシジル外用)
・日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』
※いずれも2026年8月時点で確認したものです。制度・情報は変わることがあります。
※本記事は筆者が調べた内容をまとめたもので、医療上の助言ではありません。判断は必ず医師にご相談ください。

