コミュトレの料金は24万2000円から。スタッフ30人を育ててきた経営者が「出す・出さない」を本気で考えた
「何回言うても伝わらへん」
これ、40代を過ぎて人を使う立場になった人なら、一度は思ったことがあるんやないでしょうか。
僕はいま、スタッフ約30人の会社をやっています。その前はジムのインストラクターを20年弱。人にものを教えるのが、そのまま仕事でした。
それでも、伝わらんときは伝わらん。
どう寄り添ったらええんか分からへん。どんな言葉をかけたらええんか分からへん。そして最後には、こう思ってしまう。
「なんで分からへんねん」

……この一言が出た時点で、だいたい失敗しています。分かってても出る。
そして厄介なのが、そのあとです。
伝わらんから、自分でやってしまう。
このほうが早い。確実。ストレスもない。……ように見えて、これをやると自分の時間が消えていくし、相手はいつまでも育ちません。分かってても、やってしまう。
この記事は、そこで出てくる選択肢のひとつ、コミュニケーションのビジネススクール「コミュトレ」の料金と、その金額を出す価値があるのかを考えたものです。
最初に立場をはっきりさせておきます。
はじめに——僕はコミュトレを受講していません

ネット上のコミュトレの記事は「受けてみた」という体験談がほとんどです。この記事は違います。
ここだけ確認
なんでこの立場で書くかというと、受講者目線の記事はもう山ほどあるからです。探せばすぐ出てきます。
でも「部下に24万円出すかどうかを決める側」の話は、僕が探した限り見当たりませんでした。うちの会社で言えば、その判断をするのは僕です。だから、そこを書きます。
結論——僕なら、基本は出しません

先に結論を言います。
僕がスタッフのコミュニケーション研修に24万円を出すかというと、基本は出しません。
理由は単純で、それは自分でやってきたことだからです。

ここポイントやで。まず自分でやる。話はそこからや。
インストラクター時代から数えると、人に教えることを20年弱やってきました。会社をやるようになってからも、部下を育てるのはずっと自分の仕事やと思ってやってきた。だから「そこにお金を払う」という発想が、そもそも自分の中にない。
……というのが、僕の正直なところです。
ただし、ここには続きがあります。
自分でやってみて、それでもうまくいかへん。手を尽くしたけど変わらへん。そういう状態から救われるんやったら、出す価値はあると思っています。
つまり僕の答えは「出さない」ではなく、「まず自分でやる。それで無理やったときの選択肢」です。
この記事の残りは、その「まず自分でやる」の中身と、「それでも無理やったとき」の線引きの話です。
コミュトレの料金は実際いくらか

まず事実を押さえます。記事執筆時点の公開情報です。
ここだけ確認
※料金・手数料はコミュトレ公式サイトのコース紹介ページで確認した記事執筆時点の情報です。最新の金額は公式でご確認ください。
ここ、ちゃんと見てください
僕が調べていて、いちばん引っかかったのがここです。

ネット上の記事には「18万円台から」と書いてあるものがいくつもあります。でも公式サイトを見にいくと、いま出ている最低額は242,000円(税込)です。
もうひとつ。分割払いには実質年率15.5%の手数料がかかります。(回数によって変動)
これ、「月々◯◯円で通えます」という書き方をされると見えなくなる部分です。実際に計算してみます。
金額の話をするなら、ここまで書かんとフェアやないと思います。
公式サイトには「月8,400円から(36回払いの例)」と書かれています。この数字をそのまま36回ぶん足すと、総額は約302,400円。一括の242,000円と比べると、6万円ほど多く払う計算になります。

ここポイントやで。月々の額だけ見てたら、この6万円は見えへん。
※これは公式に載っている月額の例から単純に掛け算しただけの数字です。実際の総額は支払回数によって変わります。申し込む前に必ず公式サイトで、自分の支払回数での総額を確認してください。
「高くて割に合わない」という口コミは、何を指しているのか

コミュトレの評判を調べると、良い評価と悪い評価がはっきり分かれます。
悪い評価の中心は、ほぼこれ一点です。
受講料が高額で、割に合わないと感じる
ここ、大事なところなので分解します。「高い」には2種類あります。
ここだけ確認
24万円という金額は、40代の社会人にとって「どうやっても払えない額」ではないと思います。分割もできます。つまり多くの人にとって、問題は1ではなく2のほうです。
「見合うものが返ってこない」——これが起きる条件は何なんか。それを考えるのが、この記事の本題です。
24万円を出す側は、何が返ってきたら元が取れると考えるか
僕の場合で考えます。うちで実際に起きていたのは、こういうことでした。

ここだけ確認
この最後の2行が、いちばん高くつきます。
金額に換算しようとすると難しいんですが、感覚として言えるのは、失っているのは「やり直しの時間」より「自分が本来やるべきことに使えたはずの時間」のほうやということです。

ここポイントやで。やり直しの時間より、自分の手が止まることのほうが高くつくんよ。
管理職や経営者の1時間は、そこそこ高い。それが月に何回か消える。それが何年も続く。
そう考えると、24万円という数字の見え方は変わってきます。
ただし、これは「払えば解決する」という話ではありません。次がその話です。
24万円を払わなくても、今日からできることがあります

先に、お金をかけずにできることを書きます。これをやらずに研修に行くのは順番が違うと思うからです。
僕が20年弱、人に教える仕事をしてきて、いまも会社でやっていることです。
その前に、ひとつだけ言わせてください。
僕自身、若い頃は人の気持ちがよく分かりませんでした。
分かるようになってきたのは、30歳くらいです。それまでは、正直そんなに考えてもいなかった。
なんでこれを書くかというと、コミュニケーションは生まれつきの才能やないと思っているからです。少なくとも僕の場合は、後から分かるようになったものでした。
だから、いま「自分は人の気持ちを汲むのが苦手や」と思っている40代・50代の人がいても、そこで終わりやないと思っています。
1. 数字だけを上から言わない
これがいちばんアカンやつです。
「今月これだけやって」「あと何件」——数字だけを上から投げる。これで人が動くことは、まずありません。
動いたとしても続かへんし、こっちの言うことを聞いてるだけの状態になるので、結局こっちが指示を出し続けなあかんようになります。
2. 「今こうやんな、だからこうやで」の順で話す

順番の話です。いきなり「こうして」から入らへん。まず、いまどうなっているかを相手と共有する。そのうえで「だからこうするんや」と理由をつける。
たったこれだけの違いですが、相手の受け取り方はまったく変わります。指示が「命令」から「納得」に変わるからです。
3. 「しんどかったな」を言う

相手の状態を、言葉にして返してあげる。
うまくいかへんかったとき、詰めるんやなくて、まず「しんどかったな」と言う。これが言えるかどうかで、その後の話の入り方がぜんぜん違います。
自分を押し殺す必要はありません。ただ、相手の気持ちをしっかり汲んで、それを言葉にしてあげる。これは技術です。
そして、これは積み上げです
大事なのは、コミュニケーションは積み上げていくしかないということです。
1回うまい言葉をかけたから明日から変わる、みたいなものではありません。毎日の積み重ねでしか動きません。
まずここをやる。それが先です。
それでも、自分ひとりでやるには限界があります

正直に書きます。上のことをやってきて、それでも伝わらんときはあります。
理由はいくつかあって、ひとつは自分がやっていることを、言葉にして人に教えるのは別のスキルやということ。僕自身、感覚でやっている部分が多いので、それを部下に「こうやったらええで」と体系立てて渡すのは、正直うまくできてる自信はありません。
もうひとつは、相手の側の問題です。
うちで見ていて思うのは、伝わらへんケースの多くは、その人が自分の心をコントロールできていないときやということです。焦っている、いっぱいいっぱいになっている、感情が先に立っている。そういうときは、何をどう言っても入りません。
これは、こっちが言葉を工夫してどうにかなる範囲を超えていることがあります。
そういうときに、外の仕組みを使うという選択肢が出てくる。僕が「出す価値はある」と言うのは、この場面のことです。
向いている人・向いていない人

ここで、多くの記事は「こういう人におすすめ!」と書きます。でも僕の結論は違います。
伸びる人と伸びへん人の違いは、事前には分かりません
インストラクター時代から、人が伸びるところも伸びへんところも、それなりの数を見てきました。そのうえで言うと、
やってみな分かりません。違いもクソもない、というのが正直な結論です。

ここポイントやで。「こんな人におすすめ」って書いてある記事は多いけど、正直それ、後付けやと思う。
「素直な人が伸びる」とか「地頭がいい人が伸びる」とか、それっぽい話はいくらでも作れます。でも実際は、そう見えた人が伸びひんかったり、逆やったりする。コミュニケーション力なんて、やってみたら分からんことばっかりです。
だから僕は「あなたはこのタイプやから向いてます」みたいなことは書けません。
そのうえで、これだけは言えます
やる気がある人。スキルを高くしたいと思っている人。
この人らは、受けてええと思います。逆に言うと、条件はそれだけです。
反対に、成長する気がない人に24万円を出しても、それは無駄になります。これは断言できます。うちで人にお金と時間を使ってきて、そこだけははっきりしています。
じゃあどうするか——分からへんのやから、確かめる
伸びるかどうかは事前に分からへん。でも24万円は安くない。
この2つを両立させる方法はひとつです。確かめること。

コミュトレには無料の体験トレーニングがあります。お金はかかりません。実際のトレーニングを受けて、自分の話し方の癖について指摘をもらえる、という内容です。
あわせて書いておくと、公式サイトには8日間の全額返金制度があると書かれています。「払ったのに見合うものが返ってこない」がいちばん怖いところなので、これは知っておいてええと思います。ただし適用条件があるはずなので、そこは必ず公式で確認してください。
僕が言いたいのは「受けましょう」やなくて、「分からへんものにいきなり24万円を出すのはやめといたほうがええ」ということです。
順番としては、
ここだけ確認
これがいちばん損の少ない進め方やと思います。
まとめ

ここだけ確認
60点でええから、まず動く。環境を変えるにしても、順番だけは間違えんように。
この記事に書いた「今日からできること」を、具体的な言い回しまで落とした記事も用意しました。
部下に指示が伝わらない。「自分でやったほうが早い」と思った時点で、たぶん詰んでます
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